お米丼、ライス付

炭水化物をつまみに酒を飲むことが理想

奇跡の双子、大木兄弟と私

 

先日12月14日、ロック界の人間国宝である大木兄弟が50歳を迎え、二人を愛するたくさんの人々が渋谷に集結しました。もちろんわたしもお祝いに駆け付けました。

natalie.mu

思い出すだけで、ジーーーンとか、ヌヲワ~~~とか、ドビュッシーーーとか、もうわけわかんない感情があふれ出てしまう、愛に満ちた素晴らしいお祭りでございました。怒髪天増子さん、ピロウズさわおさん、フラカングレートさんなど、超豪華なドタ参ゲスト陣も華を添えた、夢のようなステージでした。
 
私は現在23歳なのですが、何故世代的にかすらないのにこの2組の音楽の虜になったのか、記憶の整理がてら、である口調の少し気持ち悪い文章で綴っておきたいと思います。
 
※音楽ライターでも何でもないトーシローがこぼれだす愛だけで語っています。的外れなことを言っていやがるかもしれませんが、暖かく見逃していただけますと幸いです。ファンの方にはあまり見られたくない…。
 
  • 大木兄弟とは

1965年12月14日生まれ、千葉県成田市出身の一卵性双生児。兄はTheピーズのベースボーカル大木温之さん(通称ハル) 、弟はTOMOVSKYこと大木知之さん(通称トモフ)という、ミュージシャンな双子様である。
 
  •  弟・トモフの音楽との出会い

今から数年前、わたしみたいなもんでも、大きな挫折を感じる出来事があった。周りの人に多大な迷惑をかけ、そこから這い上がる気力もなく、ハハッ、もうワシはだめじゃ~(笑)とのたうちまわって、日々生きていくのに精いっぱい、呼吸するのも一苦労…とまではいかないものの、とにかくブロークンでクローズドな時期があった。
その時になんとな~くネットサーフィンをしていて、たまたまYoutubeの関連動画から辿り着いた曲が、TOMOVSKY「骨」だった。
 


TOMOVSKY/骨

 

正直、「一聞き惚れ」である。歌詞、メロディ、声、全てが自分の好みに合致する感覚が脳内を駆け巡った。
いったい何者なの!?!?!?!?!?!?!?!?
私はすぐTOMOVSKYの情報をネットで調べ、Amazonでベストを始めとしたCDを片っぱしから取り寄せた。そこからはものすごいスピードで、どんどんトモフの音楽にのめりこんでいった。
 
 
TOMOVSKYの楽曲は哲学だ、とよく言われる。…そもそも哲学とはなんじゃ?
ウィキペディアでその項目を調べると、
人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。
とある。
うーん、難しいけども、「人が人として生きていく上で考えられる、理屈では説明できない世界・事象について考察する学」とでも言おうか。…要約できてない上に逆に難しくなってしまった気がする。
とどのつまり、人それぞれの価値観によって変わり、正解などない学問なのではないか。
 
ずっと思ってたことや感じていたけど表せられなかったこと、心の奥に脳の奥にしまいこんで消化できなかったこと、そんなもやもやとした感情を、トモさんは音楽として絶妙に表現してくれる。
「そうなんです、私が言いたかったこと、感じてたことはまさにそれなんです!」と首を大きく縦に振って共感してしまうのだ。
ポジティブなようでネガティブ、ネガティブなようでポジティブな曲たちは、色々なことに甘えきっていた自分を許してくれる気がするし、捻くれた自分を正当化してくれる。
 
そしてTOMOVSKYの代表曲のひとつであり、ライブでも定番の曲が「我に返るスキマを埋めろ」
 
おそらくTOMOVSKYを聴いたことがない人が最初に聴くのに、相応しい曲と言えるだろう。この曲こそまさに哲学な気がしてしまう。
何があっても見落とせ、見過ごせ、聞こえても聞き逃せ、で人生をやりすごしていくのだ。
 
Theピーズはもともと知ってはいたが、上記のことをきっかけにボーカルのハルさんがトモさんと双子の兄弟である事を知り、そこから初めて曲を聴き始めた。
 
これが、TOMOVSKYとは形態も曲も歌い方もかなり違うのである。
 
ピーズの曲は、どちらかというと人間のかっこ良くないところを歌っていることが多い。しかし、そのカッコ悪さがもう、死ぬほどカッコいいのだ。
かっこ悪いが、かっこいいのだ。そこまでくると、かっこ悪いが、かっこ悪くない。もう自分でも何を言っているか分からない。
しかし、私も適当に言っているわけではない。
 
ピーズの代表曲である、「生きのばし」。
この曲を聴いてもらえば、私が何を言っているのか少しは伝わるように思う。
そしてこのように、死生観に近いことを歌っていることもある。もうその歌詞が、メロディが、心に痛いほど深く突き刺さるのである。
 
theピーズは、結成から10年で活動休止、そして5年後に活動再開をしており、その中でメンバーチェンジなども経て、バンド自体が波乱万丈な道のりを歩んでいる。だからなのか、その過程や歩みを彷彿とさせる楽曲も多い。
大きな挫折や出来事を乗り越えてきた人、そして今現在困難に直面している人ほど、ピーズの曲にグッとくると言えるだろう。
 
  • 50年前も、50年先も

流行りのJ-POPもいいだろう。というより、音楽として素晴らしいから売れているんだろう。

でも決して、メディアに出ているからいい音楽!とか、出てないから悪い音楽!ということはない。

ハルさん、トモさんが作る音楽は、間違いなく素晴らしいと思う。(本当に、偉そうにすみません)

 

もちろん、人には音楽の好みがある。万人受けする音楽というものはない。

だから、あまりまっすぐな考えができなかったり、純情な人に嫉妬してしまったり、大きな挫折をしたことがあったり、生きるのが面倒になったりしたら、是非、この2組の音楽を聴いてみてほしい。

きっと彼らの曲が、心に引っかかるのではないかと思う。

そして、若者こそ、TheピーズTOMOVSKYを聴いてほしい。50年前から紡がれたこの奇跡の双子を、50年後も紡いでいくのは私たち、そして、さらに下の世代だ。50年先も2人のいる真青な空に浮かんでいたい。

 

 

 

 

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すみません。愛だけで暴走しました。見当違いなことがありましたら、大変申し訳なく思います。もう私はこの双子が単純に大好き、ただそれだけの日記でした。

本当にありがとうございます。失礼します。